今からでも遅くない「Windows11」への切り替え

  • 2026.02.09
  • #セキュリティ#小売業#建設業#製造業#運送・物流
  • Windows10のサポート終了期限である2025年10月14日を過ぎ、「まだ使えているから」と対応を後回しにしている企業も少なくありません。しかし、サポートが終了したOSを業務で使い続けることは、事業継続と情報資産を守る上で「避けられない深刻な経営課題」をもたらします。

    本コラムでは、特に経営層の皆さまに警鐘を鳴らしたい2つの大きな危険性である「セキュリティリスクの増大」と「業務停止のリスク」の観点から、Windows11へのアップデートがいかに不可欠な投資であるかを具体的に解説いたします。

Windows11とは?進化したポイント

そもそもOSとは?

パソコンを動かすための「基本ソフト」がOS(オペレーティングシステム)です。例えるなら、パソコンという「機械」に命令を出して、アプリや周辺機器が正しく動くように調整する“司令塔”のような存在です。WordやExcelといったソフトも、OSがあるからこそ起動して使えるのです。

WindowsとOSの関係

WindowsはOSのひとつです。世の中には他にもOSがあります。例えばMacに入っている「macOS」、スマホの「iOS」や「Android」などもOSです。
もしOSが古くなりサポートが切れると、セキュリティ更新が止まり、外部からの攻撃に弱くなったり、最新のソフトや機器が動かなったりする可能性があります。つまり、業務の土台そのものが不安定になるということです。

Windows11の進化ポイント

Windows11は、Microsoftが最新のユーザー体験とセキュリティを提供するために開発した次世代OSです。従来のWindows10をベースにしながらも、デザインや機能面で大きく進化しています。ここでは主なポイントを紹介します。

  • 見やすく使いやすいデザイン
    スタートメニューやタスクバーが中央配置となり、より直感的でシンプルな操作性を実現。ウィンドウの角が丸みを帯び、全体的に柔らかく落ち着いた印象を与えます。
  • 業務効率を高める新機能
    複数の画面をきれいに並べられる「スナップレイアウト」などが作業の効率化をサポートします。マルチタスク環境やリモートワークで特に効果を発揮します。
  • セキュリティの強化
    ハードウェアレベルでのセキュリティ要件(TPM 2.0など)を導入し、サイバー攻撃や情報漏えいへの耐性を向上。企業利用において安心感が大きく高まります。
  • コミュニケーションの強化
    Microsoft Teamsが標準搭載され、ワンクリックで会議やチャットに参加可能。社内外のコミュニケーションをスムーズにします。

Windows11は単なる「見た目の刷新」ではなく、業務効率・セキュリティ・コミュニケーション・使いやすさのすべてを底上げする進化を遂げています。企業にとっても個人にとっても、アップデートすることで得られるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

1つ目の危険性:セキュリティリスクの増大

Windowsのサポートが終了すると、開発元企業から旧OSに対するセキュリティ更新プログラムが一切提供されなくなります。これが最大のリスク要因です。

  • 脆弱性の放置:新たに発見されたOSのセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が修正されずに放置されると、悪意のある攻撃者はこれらの脆弱性を狙ってサイバー攻撃を仕掛けてきます。
  • マルウェア感染・ランサムウェア被害:セキュリティパッチが当たらないPCは防御機能が低下しており、ウイルス、スパイウェア、そして近年被害が拡大しているランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に極めて感染しやすくなります。
  • 情報漏洩の深刻化:感染経路となったPCから社内ネットワーク全体にマルウェアが拡散し、顧客情報や機密情報などの重要なデータが外部に流出するリスクが飛躍的に高まります。これは企業の社会的信用の失墜に直結します。

2つ目の危険性:業務停止のリスク

サポート切れのOSは、セキュリティ面以外でも業務継続の妨げとなります

  • システム障害時の対応不可:OSが原因でシステム障害や不具合が発生した場合、開発元からの技術サポートや修正プログラムが提供されないため、自社での復旧は困難を極めます。問題解決に時間がかかり、業務が長時間停止する事態に陥りかねません。
  • 最新ソフトウェア・ハードウェアとの非互換:新しい業務アプリケーションや周辺機器(プリンター、スキャナーなど)は、最新のOSを前提に開発されます。サポート切れOSではこれらの新しい製品が使えず、業務効率の向上や最新技術の導入が阻害されます。
  • 外部サービスとの接続制限:取引先企業や金融機関などがセキュリティポリシーを強化し、サポート切れOSを使用しているPCからのアクセスを遮断するケースも増えています。これにより、ビジネスに必要な外部連携(インターネットバンキングの利用制限等)ができなくなる可能性があります。

今すぐ取るべきアクション

サポート切れの旧OSを使い続けることは、「いつか大きなセキュリティ事故やシステム障害が発生する」という時限爆弾を抱えながら業務を行うようなものです。リスクが顕在化してからでは手遅れになることが多いため、最新のOSへ移行し、安全な業務環境を維持することが企業の責務となります。

移行に向けた3ステップ

  1. 現状の正確な把握
    まずは社内のPCのOSが何か把握し、使用している業務アプリケーションがWindows11に対応しているかを正確に調査・把握することが出発点です。

    <現状のOSを確認する方法>
    • [Windows]キー+[I]キーを押して設定アプリを開く
      (スタートボタンで右クリック→設定でも開けます)
    • システム→バージョン情報を確認
    • Windowsの仕様を確認
  2. 計画的なリプレース・移行
    リプレースや移行に対する費用や人的資源が発生します。上記で把握した情報から優先順位を決めて計画的に進める事が重要です。
  3. 専門家の活用
    自社だけで抱え込まず、専門知識を持つITパートナーに相談し、移行計画の策定や実行のサポートを依頼することで、スムーズかつ確実に移行を進めることができます。

最後に

Windows 11への移行は、単なるOSのアップデートではなく、企業のセキュリティレベル向上と将来のビジネス環境に対応するための重要な投資です。サポート終了後のリスクを十分に理解し、計画的に対応を進めることが求められます。

中小企業にとって「IT投資」は後回しにされがちですが、OSの更新は会社の基盤を守るための必須事項です。計画的に移行を進めることで、コストや負担を最小限に抑えつつ、確実に安全な環境を整えることができます。専門家やITパートナーの力を借りれば、移行は決して難しいものではありません。
今からでも遅くはありません。 サポート終了後のリスクを正しく理解し、Windows 11への移行を前向きに検討することが、企業の未来を守る第一歩となります。
弊社の「まるっとITサポート」はWindows11への移行でお悩みのお客様のお力になります。